イーサリアム(Ethereum)は、ビットコインに次いで世界的に注目されている暗号資産です。
聞いたことはあるけれど、「結局どういうものなの?」「ビットコインとどう違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、イーサリアムの基本・仕組み・使い方・メリット・リスク・将来性を、初心者の方でも理解できるようにやさしく丁寧に解説します。
投資を始めたい方だけでなく、Web3やNFTに興味のある方にも役立つ内容になっています。
■ イーサリアムとは?
イーサリアムとは、ブロックチェーン上でアプリを動かせる“プラットフォーム”のことです。
そして、その中で使われる通貨が ETH(イーサ) です。
ビットコインが「価値を保存・送金するための通貨」であるのに対し、
イーサリアムは アプリを作れる巨大なインターネットの土台 というイメージです。
現在では以下のようなあらゆるサービスがイーサリアムの上で動いています。
- NFTの売買
- DeFi(分散型金融)
- ブロックチェーンゲーム
- DAO(自律分散型組織)
- トークン発行(ERC-20)
Web3の大半のサービスはイーサリアム系の技術で作られており、まさに次世代インターネットの中心と言える存在です。
■ イーサリアムとビットコインの違い
初心者の方がまず気になるのは、ビットコインとの違いではないでしょうか。
● ① 役割の違い
- ビットコイン
→ デジタルなお金・価値保存の手段 - イーサリアム
→ アプリ開発・契約を自動化するプラットフォーム
● ② スマートコントラクトの存在
イーサリアムの特徴の中心は スマートコントラクト です。
スマートコントラクトとは、
「条件が満たされたら自動で実行される契約」のこと。
例:
誰かが商品を購入 → 代金が自動支払い → 商品のデータが自動転送
この一連の動きを自動化できます。
● ③ 活用範囲の広さ
ビットコインは主に資産としての役割、
イーサリアムはアプリ開発の基盤としての役割を果たします。
■ イーサリアムの仕組みを初心者向けにやさしく解説
専門用語を使わずに、イーサリアムがどう動いているのかを説明します。
● ブロックチェーンで記録を管理
イーサリアムもビットコインと同じく、
取引データを分散型ネットワークで管理しています。
一人の管理者に依存しないため、
改ざんされにくく信頼性が高い仕組みです。
● スマートコントラクトがアプリを動かす
先ほど触れたスマートコントラクトは、
イーサリアムのアプリ(DApps)を動かすエンジンのようなものです。
- NFT
- DEX(分散型取引所)
- ブロックチェーンゲーム
これらはすべてスマートコントラクトによって動いています。
● 手数料「ガス代」が必要
イーサリアムで何かの処理をするとき、
必ず「ガス代」と呼ばれる手数料が必要です。
ガス代は需要が多いと高くなり、
混雑していないと低くなります。
■ イーサリアムのメリット
● ① Web3時代の中心的な存在
NFT、DeFi、メタバース──
いま話題のほとんどがイーサリアムに関連しています。
将来の技術革新の中心になる可能性は非常に高いです。
● ② 大手企業も採用
- メタ(旧Facebook)
- マイクロソフト
- Google Cloud
世界的企業がイーサリアム関連技術を採用しており、信頼性が高まっています。
● ③ 開発者が多い
暗号資産の中で、
最も開発者が多いのはイーサリアムと言われています。
開発者が多い → アプリが増える → 利用が増える
という良い循環が生まれています。
■ イーサリアムのデメリット・リスク
● ① ガス代(手数料)が高くなることがある
NFTが話題になった時期などは、
ガス代が数千円〜数万円になることもありました。
現在は改善が進んでいますが、
手数料の変動リスクは残ります。
● ② 価格変動が大きい
暗号資産全体に言えることですが、
値動きが激しいため短期投資には向きません。
● ③ 競合チェーンの存在
- ソラナ(Solana)
- ポリゴン(Polygon)
- BNBチェーン(BNB Chain)
高速・低コストを売りにしたチェーンが増えており、
イーサリアムの立場が脅かされる場面もあります。
とはいえ、
歴史・開発者数・アプリ数ではトップのため、
すぐに存在感が薄れるわけではありません。
■ イーサリアムは今後どうなる?(将来性)
イーサリアムの将来性について、初心者でもわかりやすい視点で解説します。
● ① 「アップグレード」が進んでさらに便利に
イーサリアムは定期的に大規模アップデートが行われます。
- ガス代の削減
- 処理速度の向上
- セキュリティ強化
といった改善が進められており、
長期的にはより使いやすいチェーンへと成長していきます。
● ② 世界中の企業が参入している
金融、ゲーム、メタバースなど多くの業界が
イーサリアムの技術を導入しています。
特にNFT・デジタル証明書の分野は、
これからさらに拡大する可能性が高いです。
● ③ Web3の基盤としての価値が高い
イーサリアムは単なる「通貨」ではなく、
次世代インターネットのインフラです。
インターネットと一緒に発展するという大きな可能性を秘めています。
■ 初心者でもできるイーサリアム(ETH)の買い方
▼ ① 国内の暗号資産取引所に登録する
おすすめ例(日本)
- コインチェック
- bitFlyer
- GMOコイン
- SBI VCトレード
口座開設は無料で、スマホだけで完了します。
▼ ② 日本円を入金する
銀行振込・コンビニ入金などが利用できます。
▼ ③ イーサリアムを購入する
「ETH(イーサ)」という名称で売買できます。
■ イーサリアムはどんな人におすすめ?
● Web3やNFTを触ってみたい人
● 暗号資産を長期で保有したい人
● 未来のインターネット技術に興味がある人
特に、NFTやブロックチェーンゲームを触りたい場合は、
イーサリアムは欠かせません。
■ まとめ|イーサリアムは「未来のインターネットの土台」
イーサリアムは単なる暗号資産ではなく、
アプリが動く次世代インターネットの基盤です。
- スマートコントラクトで自動化が可能
- NFT・DeFi・ゲームなど活用範囲が広い
- 世界企業が採用
- 開発が盛んで将来性が高い
初心者が最初に学ぶべき暗号資産のひとつであり、
投資だけでなく技術面から見ても大きな価値があります。
これから暗号資産を始めたい方は、
まずイーサリアムを知ることが大きな第一歩になるでしょう。

