補足すると
ダウン症の人が短命といわれた背景には、もうひとつの理由があります。
ある親御さんは、ダウン症の子どもを授かった際に、医師からはっきりと、宣告されたそうです。
「この子は長く生きても税金を払いませんから、積極的な治療はしません」
その昔、障害を持つ子どもが生まれれば、蔵に閉じ込めておくようなことも珍しくありませんでした。
同時に「親戚の手前もありますので、なかったことに……」
という親の思惑も表裏一体。
「短命」という情報が漏れ伝わったのには、
「短命であるほうが助かる」
という
ダウン症の赤ちゃんにとって言葉にしがたい
悲しい現実が存在していたからです。
医療の進歩、そして時代の変化とともに、ようやく
「長く生きられるようになった」
ダウン症の人たち。
現在、日本でも
年間1200人ほどのダウン症の赤ちゃんが生まれていると推定されています。
ちなみに、ダウン症の子どもが生まれる確率は
「約1/1000」といわれますが
これは母親が20歳代前半の場合の確率です。
30歳代半ばであれば、約1/300。
40歳代の場合であれば、約1/90と
母親の年齢が上がれば
確率も上がっていきます。
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